専業主婦が減っている

スタンダードな家族構成の減少

かつては日本の家族の姿として当たり前だったのが、「サラリーマンの夫と専業主婦の妻、子どもが2人」という家族構成。

1980年代まではこれはごく普通の家庭でしたが、バブルが崩壊してから、このスタンダードな家族の姿はどんどん少なくなっていきました。

専業主婦の家庭が多かった時代というのは、夫の収入だけで家族の生活を支えることができるほど、サラリーマンの収入が保証されていたということです。

子どもが小さい家庭というのは、夫婦の年齢も若いですから、それでも家族を支えることができたというのは今から考えるととても恵まれていた環境だったのでしょう。

社会の変化によるもの

ところが、1990年代、そして21世紀になると、社会の仕組みは大幅に変わっていきました。
そして現代では、若い世代の半分近くが正社員ではない、派遣社員やパート、アルバイト、契約社員といった非正規雇用で仕事をしています。

さらに正社員であっても、手取り収入はアルバイト並みという環境であったり、いつリストラの対象になるか分からないという不安を抱えて働いている人も少なくありません。

そのような社会状況にあっては、とても夫だけの収入では生活していけません。
その結果として、結婚しても妻が仕事を続ける夫婦共働きが、新しい家族の姿として定着していったのです。

かつては専業主婦が多数派であったため、妻が仕事をしている家庭のことを指して「あそこの家はダンナの稼ぎが悪いから、奥さんが働かないといけないのね。気の毒に」などと悪口をたたく人がいたものですが、最近はほとんどの家庭が共働き。OL

専業主婦家庭の女性は、かえってPTAの役割を一手に引き受けなくてはならないなど、肩身のせまい思いをすることもあるようです。

結婚後も女性が働くのは当たり前ですが、さらに子どもを産んでからも子どもを保育園に預けて仕事を続ける人が増えています。

そうしなければ子どもを育てていけないという厳しい状況があるのが現代の日本。
結婚したいけれど収入面の問題でそれを躊躇しているカップルも少なくありません。

そのような現代の状況の中、専業主婦になれるのはごくわずかなラッキーな人だけ。
夫がよほどの高収入であるか、裕福な両親をもつ夫と結婚して同居するなど、その確率はとてもわずかです。

それでも、しっかりとそのようなポジションを射止めている人はいるものなんですよね。

そして皮肉なことに、そのようなラッキーな女性は、若い頃から絵に描いたような「箱入り娘」。

苦労せずに大人になって、結婚してもちゃっかりと専業主婦の座に落ち着いてしまうことが多いのです。
人には、どのような人生を送るかという「宿命」のようなものが、あらかじめ定められているのかもしれませんね。