リトル・ダンサー

引き込まれるシーン満載

リトル・ダンサーとは、ダンサーである主人公が、人物的に大きく成長していく様を綴っている作品です。

また、リトル・ダンサーの登場人物(キャスト)ですが、子どものビリー役はジェイミー・ベル、そして大人のビリー役はアダム・クーパーです。
ビリーは炭鉱夫の息子として登場するのですが、その割に炭鉱夫よりも音楽が好きという少年として、世の中そのものに対して多感的なところを見せるシーンが秀逸です。

そして、このような生き方を好んでいるため、親からは男らしくないと思われていることも多く、そのためにビリーと親は、心のどこかで反発していることが多かったりします。

リトル・ダンサーという作品では、多感であり才能豊かな子どもたちが、将来を夢見て生きるというシーンが多く、基本的にノリはミュージカルを意識したものとなっています。

アニメ映画のように、細かく表情を動かし、また激しくアクションするというシーンは少ないのですが、子供心に将来に対して華やかな夢を持つというのは、万人が体験することの1つかもしれません。
そのようなシーンを楽しめるのが、リトル・ダンサーの特徴であり魅力でしょう。

他の配役では、ウィルキンソンというバレエの教師が出てきます。
ウィルキンソンは、ビリーの才能をいち早く見出した人物でもあり、ビリーが成長していく過程で何度もサポートしてくれる人物でもあります。

多感な時期に師匠と呼べる人物と出会い、ビリーは人として成長していくのですが、ダンサーとしてはまだまだ半人前のリトル・ダンサーという扱いで、物語が進み出してからのビリーの評価の変化に注目してしまいます。
それほど、大人になってからの活躍には眼を見張るものが多く、また、人物としても成長したという証が、家族関係、バレエを通じての演技力で明らかになっていくのです。

大げさでなく丁寧な描写

リトル・ダンサーの感想ですが、あまり脚色が添えられていないところが良いです。

炭鉱夫の父親が淡々と仕事に取り組むというところ、そんな父親を見て、色々と考えさせられる子ども(ビリー)の関係が上手く表現されています。
どんな人にもある反抗期、そして、反抗期から大人になり、大人になってからは大人というものの理解を、社会生活を通じて学んでいくわけです。

なにより、ビリーを支えてくれる人物たちの理解力、協調性には驚かされます。
というのも、ビリーのような苦労を味わっている人が多く、このような出会いが青春の雰囲気をさらに良いものに変えているからです。
タイトルはリトル・ダンサーですが、中身としては小さなダンサーではおさまらないような、人生そのものを味わい尽くしている雰囲気の作品でした。