重力ピエロ

全体的に重い構成

重力ピエロは、兄弟関係というものを学べる作品です。

このような作品では、兄弟関係を良く見せるものが多いため、基本的に仲の良い2人が兄弟関係を深めていくストーリーが多いものです。
ですが、重力ピエロはそのような作品ではないので、見る際は、あらすじを大まかに知っておいたほうが良いでしょう。
というのも、重力ピエロは以下のとおり話が全体的に重いからです。

例えば、重力ピエロの中には何度も犯罪と家族の話が出てきます。
ストーリーに絡んでくる人物のほとんどは、過去に起きた重い出来事(主に犯罪の被害者側の話)が出てくるため、兄弟関係というよりは、血筋によって得られる価値観について、色々と学べる作品となっているのです。

血筋というと、人によっては優秀な親のもとに将来を嘱望されるというケースもあるでしょう。
ですが、重力ピエロの場合は違います。
兄弟関係をこれから先も続けていくのかと考えさせられるほど、過去の犯罪、そして関係者としての生活を余儀なくされる、という世界観が作品内に込められているからです。

どんでん返しが何度も続く

重力ピエロのストーリーについて案内しましたが、作品の評価としてはどんでん返しが何度も続く作品として楽しめるものになっています。

というのも、最初は日常からスタートするのですが、話が進むほどに非日常化していく作品だからです。
今まで、ニュースを通じて犯罪を知る程度だった人たちが、自分たちも関わりがあるのではと考えるシーン、その重さは中々の出来映えとなっています。
最初は、被害者側の人物たちに対して優しい感情を抱けるのですが、タイトルが重力ピエロとあるとおり、段々とそのような考えを持つことそのものがおかしいのかもと、人によって見方が変わる面白さがあります。

なにより、このようなどんでん返しだけでなく、重力ピエロ内に多く登場するグラフィックが面白いです。
最近では、CGなどの影響もあり派手なアクション、派手な演出効果が目立つのですが、重力ピエロは時折、作品そのものを表すグラフィックが登場する以外では、目立った表現が存在しません。

しかし、見ていると重力ピエロの中に入ってしまったような感覚になり、その没入感は時間とともに増していくのです。
しかも、見方を変えるとまた楽しめる作品になっているので、重力ピエロはストーリー重視の作品が好き、もしくは、個性豊かな作品を見てみたいという人にオススメです。

また、ストーリーだけを見ると内容が過激なのではと思ってしまいますが、重力ピエロは全体的にしんみりとした作品です。
なので、内容が重く、考えさせられるシーンが多い作品を見たいという人であれば、重力ピエロはオススメできる作品となります。