幸せのちから

元気になれるサクセスストーリー

基本的になにをやっても上手くいかない主人公が、人生というものを考え直す、もしくは努力により人生を変えていくというストーリーになっています。

幸せのちからに登場する主人公、ウィル・スミスが扮するクリス・ガードナーは、新型医療機器のセールスマンです。
しかし、新型医療機器は高価で、且つサイズも大きいので持ち運びが不便というものでもあったのです。

そのため、少しでも売上を伸ばそうと奮起するクリス・ガードナーに対して、あまり新型医療機器の売上は良くありませんでした。
このような生活が続いてしまったため、クリス・ガードナーの生活も少しずつですが悪化していったのです。
幸せのちからでもそうですが、基本的に主人公が不幸になっていくストーリー展開というのは、他の作品でも良く見られる演出です。

しかし、何もしないでいるだけでは主人公は幸せにならないというところが、「幸せのちから」と他の作品との大きな違いでしょう。

途中から、主人公クリス・ガードナーは、お金の話に興味を持つようになります。
要するに、心機一転で新しい生活を獲得しようとするのですが、その仕事というのは投資であったり、今までとは畑違いの仕事なのです。
ですが、このような取り組みがかえって家族関係を悪化させてしまうことになります。

さらに、証券会社の養成コースを志願して、投資について学んでいるところで、駐車違反で一晩拘留という目にまであってしまいます。
不幸そのものを描いている作品でもあるのですが、このような失敗、不幸もありクリス・ガードナーは成長していくようになるのです。

というのも、このような失敗の中で人としての欲望、本性というものを垣間見ることができたからです。
自分のためにやれることを精一杯やる、それだけでは、かえって家族のことを置き去りにしてしまうという気持ちの中で、クリス・ガードナーは証券会社の養成コースを終えられるのかというのが、「幸せのちから」全体のテーマになっています。

後味が温かい映画

やはり、「幸せのちから」というタイトルだけあって、「勇気もらえる」「元気になれた」という感想を多く耳にします。
というのも、幸せのちからはフィクション作品ではなく、ノンフィクション作品だからです。
実話を元にして作られているため、話の構成が他の作品では見られないものとなっていました。

しかも、クリス・ガードナーの情けなさ、そして、そのような気持ちを得ながらも、前向きに努力するという根性、それらが合致してはじめて手に入る幸せというのが、なんとも言えない染み染みとした気持ちを育んでくれるのです。

一度見て、少し経った後で、再び観たくなる映画と言えるでしょう。