ペットという家族

人間だけが家族ではない

一般的に家族というと、親子や兄弟、あるいは祖父母といった関係を想像する人がほとんどではないでしょうか?
たしかに、そのような関係は家族の基本ですし、その家族関係が人間関係における最も基本的なところでもあるでしょう。

さらに、家族というのは社会のなかでの集団の最もちいさな単位であり、そのなかでどのように関係を築いていくかということが、人間関係の形成においてもとても重要な要素となるのです。

とはいっても、家族というのは必ずしも決まった形を持っているというわけではありません。

特に最近は昔ながらの日本の標準的な家族構成である、「両親と子ども2人の4人家族」という家庭はむしろ少なくなり、反対に夫婦だけの世帯や、一人っ子の人、あるいは籍を入れずに長い間生活をともにする事実婚など、型にはまらないそれぞれの人の事情に合わせた家族の形がつくられています。

そのような新しい家族のあり方のなかでも、特に多くの人たちに意識の変化を感じるのが、「ペット」についてのとらえ方です。

ペットのとらえ方

昔は、ペットというのはもちろん大切な存在ではありましたが、今に比べるともっと「動物」として扱われていました。
犬を飼う場合は、その多くが番犬として屋外につながれており、食事も人間の残り物に味噌汁をかけたものなどを与えていたはずです。ペット

また、猫についても完全室内飼いなどという概念は存在せず、自由に家の内外を出入りしていました。

最もそれは、今に比べて交通量が少なかったことや、一軒家が多く、猫が自由に出入りできる家のつくりや、犬を飼える庭があったからこそ可能だったことではあるのですが、現代のペット事情というのはこれらとは大きく変わっています。

ひとことでいうと、ペットを家族として扱う意識がとても強くなっているのです。
猫はもちろん、犬でさえも室内で飼うことが当たり前になりましたし、フードも昔のように人間の残り物やおこぼれではなく、素材にこだわってつくられた高価格のものがたくさん売られています。

さらに最近は犬用のケーキなるものにも人気が高く、そのケーキを使って犬の誕生日を祝うといったことも当たり前になってきました。

そういったペットのあり方の変化は、家族の人数が少なくなったことや、ペットが昔よりも長生きするようになったこともあるのかもしれません。

いずれにしても、このようにいまでは人間並みに大切に扱われるようになったペットというのも、家族について考えるうえでは忘れてはいけない存在なのです。