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エンディングノートの役割

老夫婦

死について考える

家族のことについて考える時、私たちは必然的に死についても考えなくてはなりません。

若いうちはそれほど死について考える機会は少ないかもしれませんが、だんだんと年を重ねるにつれて、いつか自分もこの世から亡くなり、家族が遺されることになると考えるようになります。

そうするにつれて、生きているうちに、自分の感謝の気持ちを伝えたいとか、生きているうちはなかなか言えないようなことでも、亡くなった後に知っておいて欲しいと思うことというのはたくさんあるように思います。

高齢化社会となり、それに伴い、さまざまな家族のあり方が問題になっています。
たとえば、自立した老後を送りたいと思っている人たちは、看護体制の整った施設に入居することを望むでしょうし、自分の家で余生を送りたいと思っている人たちは、デイケアなどのサービスを受けながら自宅で老後を過ごそうと思っているでしょう。

また、子どもたちが親のことを心配して、二世帯住宅で同居してくれるという家族もいるでしょう。
しかし、いずれの場合でも、この世を去る時は、いつかくるわけですし、ひとりで去らなくてはなりません。

ですから、そのための準備もきちんと自分なりにしておかなくてはならないのではないでしょうか。

エンディングノートの活用法

エンディングノートというのは、法的な効力はないものの、最近では需要が増えているようです。
遺言とは違って、もっと気楽にいろいろなことを記入することができるということから、需要が高まっているようです。

いわゆる生前備忘録といったところでしょうか。そこに、お礼を言っておきたい人の名前や連絡先を書いて置くということもできます。万年筆

本人が生前、どんな人と交流があったのかということを家族は意外と知らない場合が多いです。
そのために、連絡をしたくても連絡できないということもあるでしょう。

そういうことのないように、そのようなエンディングノートに万が一の時の連絡先というものを記載できるようになっているのです。

また、これは気軽に書き込みができるようになっていることからも、利用する人は多いようです。
たとえば、携帯電話の暗証番号などを記して置けば、その人がなくなった後に、その携帯電話の暗証番号を解除して、連絡を取らなくてはならない人に取ることができるようにもなるでしょう。

何かあった時に、遺された家族が困らないように、このようなものを利用して記録を残しておくことはとても大切なことだと思います。

死というのはいつどんな時にどんな形で訪れるかわからないので、事前にそういったものを用意しておくことも必要でしょう。